(0)はじめに
□「犬と住む家」暫定txt版|p01|p02|p03|p04|p05|p06|
以下の「犬と住む家」についての文章は、2001年から2005年にかけて、ペット住文化研究家:廣瀬慶二によって書かれたものです。現在、ファウナプラスデザインでは、10年に渡るフィールドワークを元に分析した結果、「犬と住む家の間取り」に関して、当時と異なる「答え」を持っています。基本姿勢は変わりませんが、若干、古い考え方が述べられていることを御理解下さい。最新の事例については、ペットと住む家の工夫(現行サイト内)で読むことが出来ます。
(8)犬の安全について
室内飼いで考えるべき、犬の安全について書きます。様々な事故を予防する上で、建築的に考えられることをいくつか挙げます。
ア)犬の目の高さにモノがないこと。
→誤飲の防止→機能的な収納の充足。
イ)不安定な家具がないこと。
→落下、倒壊による怪我防止。→造り付け家具。
ウ)夏の室温管理
→熱中症対策。→風の道+屋上緑化
エ)衛生管理
→病気の予防。→掃除のしやすい工夫
■「非常時に備えて」
エマージェンシーステッカーというものがあります。火災時や、大地震が起きた際に家の中に閉じこめられた犬や猫を救出するために、消防士さんにその存在を知らせるためのモノです。玄関先に、犬種と頭数を書いて表示しておきます。
■犬の高齢化(その1)」
高齢化した犬の世話をするにはそれなりの覚悟が必要です。ここでは一般的といえる、視力が衰えた高齢犬について書きましょう。彼らは視力が衰えたとしても、嗅覚、聴覚が優れているので、今までとまったく同じ環境でも生活していけるかもしれません。しかし、その場合には「空間の形状を維持する」ことが必要です。要するに、置き家具の配置を変えないということです。その意味でも、造り付け収納や壁面収納は有効ですし、「壁際の道を空ける」ことは好ましいと言えます。さらに段差をなんらかの形で解消する必要もあるでしょう。
※txt最終更新(050620)
→戻る。
→image版
→TOPページ